栃木県のシンボル・
鬼怒川の源流部に位置する鬼怒沼(きぬぬま)。
そこには標高約2,030mを誇る天空湿原があります。
「秘境のトレッキング」好きや
「秘境の温泉」好きにとくにオススメ。
鬼怒沼の登山について、地元民ならではの視点で紹介します。
鬼怒沼 登山データ
天空湿原名物「キヌヌマミラー」
標高 |
標高約2,030m |
コース |
ルートをざっくり2つにわけます。
①最寄り駐車場→奥鬼怒遊歩道(片道約 3.6km〜、徒歩約90分〜)→奥鬼怒温泉旅館
②奥鬼怒温泉旅館→鬼怒沼
それで以下のパターンがあります。
Aコース ①のあと宿で休んでから行く←断然オススメ
Bコース ①→②を連続でがんばる←体力に自信ある人
※鬼怒沼には登らない①だけのコースも人気です。 |
標高差 |
約600m
※Aコースの場合 |
体力レベル |
★★★ 歩行時間 約2.5時間/歩行距離 約8km
※Aコースの場合 |
技術レベル |
★☆☆
おおむね整備された登山道 |
アクセス |
女夫渕駐車場(マイカーやバスの終点) |
ツアー情報 |
鬼怒川源流・栗山ツアー で毎年7月上旬(初夏)と9月下旬(紅葉)に実施中
※特別送迎アリ。大清水(グンマー)にぬけたり、鬼怒沼山に登ったりすることもありますゼ |
宿泊情報 |
楽天トラベルで見る
じゃらんで見る |
参考本 |
栃木県の山
鬼怒沼登山について、詳しい地図付きで3ページのボリュームで紹介。周辺の山の情報も詳しいです |
※数値はスマートフォンアプリから計測
※体力レベル、技術レベルは栗山登山のみを対象とした目安です
新緑 小雨の時期
新緑の時期
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タテヤマリンドウ
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チングルマ
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イワカガミ
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ヒメシャクナゲ
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モウセンゴケ
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ショウジョウバカマ
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ミツバオウレン
見どころ(鬼怒沼がすばらしい理由)
- 日本有数の高所にある高層湿原
・晴れた日に湖にうつる青空と雲がたまらない
・初夏はかわいらしい高山植物が見頃(7月上旬)
(タテヤマリンドウ、チングルマ、イワカガミ、モウセンゴケ、ワタスゲなど)
・秋は草紅葉がみごと(10月下旬)
- 登りがちょっとつらめだけど途中の道のりも楽しい
・てっぺん以外ほぼ日陰
・滝(ノシ滝、オロオソロシの滝、ヒナタオソロシの滝)
- やっぱり奥鬼怒温泉との相性抜群
奥鬼怒4湯と楽しみましょう
(加仁湯、手白澤温泉、日光澤温泉、八丁の湯)
日本有数の高所にある高層湿原
どこで写真をとっても絵ハガキみたいな感じなるからすごいです。
沼の中でも1番大きい金沼からの眺め。
観光ポスターなどでもよく紹介される風景です。天気がよくて風が弱ければ、
湖面に映る美しい空も眺めることができます。
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まるで映画のワンシーン
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大小48あまりの沼アリ。もともと火山の噴火口で、長い年月をかけて多数の沼に分かれたとか
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景色が一気にパーッと開ける瞬間。テンションも最高潮に
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キンキンに冷やしたビール飲みたい
急な坂道が長く続き、栗山の登山の中では難易度は高めです。
でもその分、てっぺんに
到着したときの達成感は、格別でした。
あ、
ヤモリ発見。
登りがちょっとつらめだけど途中も楽しい
やさしい木漏れ日に包まれたルート
天気は最高!そんな時に登山で心配なのが、
日光を長時間浴び続けてしまうこと。
鬼怒沼登山の場合は、コースのほとんどが木陰です。
序盤は、
川のせせらぎを楽しみながら歩きますよ。
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写真スポットも多数
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苔むす岩
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秋にはキノコも
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カモシカに会えることも
ノシ滝
対岸にオロオソロシの滝が見られる休けい所
小雨の日はもなかなかの風情
高山植物コレクション(初夏)
標高2,000m超えの湿原で生きる植物は、
丈が低く花が小さいのが特徴です。
小柄でかわいらしい植物たちをじっくり鑑賞しましょう。
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
淡い青がグーです。
日があたる時だけ花が開き、くもりや雨のときは閉じます。
チングルマ
チングルマ
チングルマ最終形態(戦闘力UP)
沼池にて、鬼怒沼の人気者
チングルマを発見。
ヒメシャクナゲ
ヒメシャクナゲ
学名は Andromeda polifolia(アンドロメダ・ポリフォリア)。
アンドロメダはギリシア神話に出てくる美女の名前なので、それくらい、美しいということなのでしょう。
イワカガミ
イワカガミ
岩場に生えて、日の反射で葉が輝くことから鏡の名前がついたとか。
食虫(しょくちゅう)植物のモウセンゴケ
赤い手から出すネバネバ攻撃で、小さな虫を食べてしまいます。
ワタスゲ
ワタスゲ
「山の綿棒」という名前ではありません。
ゆらゆら揺れる姿が印象的でした。
奥鬼怒温泉との相性はいうまでもなく
関東でも最奥エリアに位置する温泉郷が、奥鬼怒温泉。
鬼怒川の源流部、つまりもっともに奥にあるから奥鬼怒です。
最初に知っておきたいのが、奥鬼怒温泉は自然保護のため、一般車では入れないエリアです。
いまは“秘境”って言葉はめずらしくないですが、奥鬼怒へ行くと「自分の車で行けちゃうような場所は“秘境”とはいえないんじゃ?」と思うほど。
個性ある4軒の温泉宿があり、がんばってたどり着いたものだけが味わえる名湯を、ぜひ一度味わっていただきたいです(うち2つの宿は泊まりの方には女夫渕駐車場から送迎あり)。
鬼怒沼周辺のツアー情報
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周辺ポイント
関連アイテム
登山本にしてはめずらしく電子版もあったので購入。
鬼怒沼山のコースがばっちり紹介されています。
道中の状況など、さらに詳しく書かれていますよ。