【手白澤温泉】真冬に行く栗山最奥の秘湯郷は極楽すぎた

130311 tesirozawa 32 先週、奥鬼怒(おくきぬ)地区手白澤温泉さんが営業を再開されました。これで奥鬼怒の宿は4湯全て“営業”。先日の地震で心配でしたが、まずはスタートラインにたちました。 復旧したところから元気宣言! 栗山にはまだ営業再開できていない宿もあります。その復活を願いつつ、元気なったところから順に紹介します。 今回は奥鬼怒四天王を代表して、当サイトでもまだ登場していなかった、手白澤温泉さんの紹介です(2月中旬頃に栗チームで行きました)。 この時期は雪&寒さが最も厳しくなるので、「営業していることをそもそも知らない」方も多いです。でも実は「この時期こそベスト」って“通”もいるくらいなので、その理由を探りたいと思います。 たまには、バスの旅を 130311 tesirozawa 01 しょっちゅう車や電車に乗っていると、たまにバスが恋しくなります。人気(ひとけ)のないバス停で待っているときの「俺、いま旅してるぞ感」。たまりません。 130311 tesirozawa 02 バスは満員でした。景色をじっくり見れる余裕があるので、旅の情緒をより感じれるのもバスの魅力と感じました。 他の観光客も「川俣&奥鬼怒目当て」がほとんどのようです。耳をすませば、「加仁湯(かにゆ)八丁の湯は何度か行ったことあるから、今日は日光澤へ行くんだよ」、「ここは紅葉もいいし、雪景色も最高」などなど、みなさん、川俣&奥鬼怒事情にくわしい。 こんな山奥でも、いいところはちゃんと伝わるものなのですね。朝からテンションあがりまくりです。 130311 tesirozawa 04地元民もあまり知らない? 栗山人面岩を発見』で紹介したおもしろ岩もバスから見られますので、要チェックですね。バスの運転手さんが紹介してくれたらお客さんは喜ぶかも。 いよいよ雪山登山スタート 130311 tesirozawa 07 ようやく着きました。女夫渕(めおとぶち)温泉さん前の無料駐車場。車やバスで行ける終点です。 例えば東京からくる人にとっては、ここですでに秘境感&目的地感がすごいのですが、奥鬼怒はここからがハイキングスタートなのです。※加仁湯さんと八丁の湯さんの場合、宿泊者はここから送迎あり 130311 tesirozawa 14 景色は白、以上。そんな感じ。とにかく吹雪と寒さとの戦い。体力勝負。 モニターツアーでも利用した遊歩道は雪が深くて通行が難しく、車道(一般車両は通行禁止)を歩きます。道路の除雪はされているので、思ったよりは歩きやすかったけど、寒い。 何もしゃべらずひたすら山を登っているうちに、なんだかいつもの邪念がどこかにふっとびました130311 tesirozawa 11 もう疲れたよ。栗チームの1人、Mさん(70代)に「そろそろ休憩しますか?」と聞きます。 Mさん「止まると疲れるから休まない」「兄ちゃんが疲れたらなら休んでもいいけど」 これで弱音は一切はけなくなりました130311 tesirozawa 12 心の中「疲れた。たすけてくれー」 130311 tesirozawa 15 ぜぇぜぇはぁはぁ言いながら2時間近く歩いていると、目印となる分岐点がありました。手白澤は左、他3つの宿は右です。 130311 tesirozawa 16 この看板が見えたらあと30分くらい。ラストスパート。 130311 tesirozawa 17 でもやっぱ疲れたよ。お、椅子が。休憩チャンス! Mさん「早く行くよ」私「ラジャー」 130311 tesirozawa 19 「これはナラですか?」Mさん「ヒノキ」 「じゃあこれはヒノキ?」Mさん「それはブナ」 Mさん「木の肌や葉っぱでわかるでしょ」 わからねー。このやりとり、前にもどこかであったような。。。木に詳しいってうらやましいです。そして! ゴールの喜びはハンパなし 130311 tesirozawa 21 ぜぇぜぇはぁはぁ。歩くこと約2時間30分。なんか建物が見えてきた。おぉ。。。。。感動の瞬間です。 130311 tesirozawa 23 130311 tesirozawa 66 ドドーン! 130311 tesirozawa 24 駐車場で買ったドリンクがもう凍っている。当然俺も凍っている。はやく俺を風呂に・・・ 130311 tesirozawa 45 ワンワン!癒しの岳(がく)ちゃんが元気に迎えてくれました。さて、どんな温泉や料理が待ち構えているのでしょうか!? 130311 tesirozawa 48 手白澤温泉さんにつきました!ついつい岳(がく)ちゃんと遊びすぎちゃったけど、さっそく中に入ってみましょう。 え?山小屋風をイメージしていたのですが 130311 tesirozawa 44 130311 tesirozawa 49 なんか、すげーかっこいいんですけど。デザイナーズ宿って感じ?床暖房も効いて温かい。 130311 tesirozawa 27 ほんの一部しか紹介できませんが、ご主人のセンスが細部まで光ります。 130311 tesirozawa 25 テレビは置いていません。もちろん、“あえて”ですね。 部屋数は6部屋のみです。そのため予約は取りにくいと感じるかもしれませんが、その分宿泊すれば混雑することなく快適に過ごせます。これもご主人の考える“おもてなし”なのでしょう。 130311 tesirozawa 26 外はすごい吹雪。 130311 tesirozawa 55 濡れタオルを外で振りまわすと、すぐに凍る寒さです。でも中は快適なんです。 そうだ、風呂で解凍しに行かなきゃ 130311 tesirozawa 28 130311 tesirozawa 36 え?洗い場に見なれた蛇口がない。そのかわりになんか温泉がドバドバで出ている。これで洗うのか。 ・・・なるほど、了解。これはご主人の「温泉豊富です」のメッセージと受け取りました。 130311 tesirozawa 34 内風呂です。 130311 tesirozawa 39 そして、ようやく、雪見露天独り占め。 これを目指して山を登ったようなものです。 ・・・気持ちよすぎて言葉になりません。 長時間車に乗って、さらに2時間以上登山して、極上の露天風呂に入る。これが奥鬼怒「感動物語」なのです。日本に秘湯多しといえど、この種の感動はなかなか体験できないのではないでしょうか(しかもここは関東)。 ふぅ、ほんとうにいいお湯。4回くらい入ったのはいうまでもありません。源泉かけ流し、無色透明の単純温泉です。 料理は「和×洋」。そして。 130311 tesirozawa 51 え?なんかイメージと全然違う。もちろんいい意味で。 130311 tesirozawa 57 例えばイワナの塩焼きも手白澤風アレンジ。レモンとポン酢がこんなに合うとは。 130311 tesirozawa 58 個人的に1番星をあげたいおすすめ「ビーフシチュー」。まさか山奥の山奥でこんなものが食べられるとは。 130311 tesirozawa 61 そして、手白澤といえばコレ! こだわりの自然派ワインの数々です。ワイン好きは飲み過ぎに注意です。 ここは温泉のあとも極楽でした。 絶対また行くぜ!手白澤温泉 130311 tesirozawa 67 最後はご主人と岳ちゃんにお見送りしてもらいました。バイバーイ。 あなたも泊まりにきませんか? ご予約お待ちしております 130311 tesirozawa 68 行くだけでも自慢になる”通”好みの温泉宿です。 ▼予約は電話のみ 0288ー96ー0156 「5秒でくりやまを見た」と言ってもらえるとうれしいです!は?って言われたらすみません。「予約・空室情報はこちら」 <手白澤温泉さん公式ホームページ> 「手白澤温泉公式ホームページ」 「料金表のページです」 「手白澤温泉フェイスブックページ」 <奥鬼怒 関連記事> 「ハイキング×秘境「奥鬼怒温泉」」 「奥鬼怒マップ(PDF形式)」 <その他の、奥鬼怒のすばらしい宿3つ> 「日光澤温泉 公式ホームページ」 「加仁湯 公式ホームページ」 「八丁の湯 公式ホームページ