当サイトではすっかりおなじみの栗山サラマンダー「サンショウウオ」。ここではその尊さから「サン様」と呼んでいます。いつもはふつうに食べてばかりでしたが、今回は地元の先生にお願いして、念願の「サン様捕り」に連れて行ってもらいました。
先生からさっそく厳しいお言葉
先生「サン様捕りは、かなり山奥まで行く。出発も早朝4時。遊びじゃねぇ。行けるのか?」
シロウトの私「オス!オラぜったい行ける!(たぶん!)」
さっそく当日、朝3時起きで集合場所へ行き、そこからさらに車で1時間ほど山奥に進み、秘密の場所に到着です。今回はシロウトのために、1番楽なコース(往復約1時間)にしていただきました。ほっ。ちなみに達人コースは往復8時間以上かかるとか。
山に入り、沢へ向かってGO
6月の梅雨の時期。サン様は産卵のために水のきれいな沢に移動します。1年でこの時期しかサン様を捕るチャンスはありません。
なぜか、標高1000メートル以上の高所にしかいないそうです。理由は先生にもはっきりとは分からないらしく、サン様の神秘を感じさせます。低いところで見つかるヤツはサン様じゃないということですね。
ウケ(罠)をしかけたポイントへ
先生は1週間ほど前にウケという罠をしかけいて、今回はそれをチェックするタイミングでした。
先生のつぶやき「この辺だな」
先生のつぶやき「俺、酒を飲むとバカになっちゃうんだよな・・・」
罠を固定していた石をどかします。
ウケが見えてきました。これを引き上げます!
カモーン!サン様!
どうだ!?バケツにあけてみよう。
お?
サン様キターーーーーーーーーーーーー!
目がクリっとしているのが特長。栗山で捕れるハコネサンショウウオです。日本のサンショウウオでは唯一、肺がなくて皮ふで呼吸する凄いヤツです。
仕掛けた罠は10箇所以上。この日は梅雨も終わりかけで、獲れたのは全部50匹くらいでしたが、多いときは1000匹は楽勝で超えるとか。
1番簡単なコースでさえ往復3時間以上。それで1匹も捕れない時もあるというのですから、漁の厳しさがわかります。また先生はサン様をすぐに食べるわけではなく、しかるべきとき(どんなときだ?)に備えて、冷凍庫に保存するそうです。
これがウケの正体。以前紹介したウケとは違って、少し現代風になっています。猟師によって、いろいろ武器は異なるそうです。おもしろいですね。
先生から聞いた話では、川俣のサン漁師は現在たった3名。漁師が高齢になり引退するときは、自分しか知らない漁のなわばりを後継者に託すのだそうです。そうやって地域の伝統は守られています。
サン様捕りは、地域の宝を後世へつなぐ、文化のリレーでもありました。
判定:かわいいのか?かわいくないのか?
やっぱかわええーーーーーーーーーーーーー!
栗山では、旅館や民宿、またドライブインなどの売店でサン様をGETできます!栗山へ行ったらぜひチャレンジを!
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伝統のサン様漁 5秒コメント
最後に先生がつぶやきました。
「俺、酒を飲むとバカになるんだよ」・・・5回目!