1月25日(土)、川俣(かわまた)地区で二十日祭(はつかまつり)が行われました。これは見にいかねば。
「二十日祭」といえば元服式が有名ですが
二十日祭は川俣の冬の祭です。昔は1月20日にやっていたことから二十日祭といいます。
二十日祭の中心的な行事で、国の重要無形文化財にも指定されている元服式は、今年は対象者(満18歳になる男子、高校3年生)がいなかったため行われませんでした。しかし、二十日祭は毎年変わらず行われるのです。
山神さまの当渡し(祭り当番の引き継ぎ式)
子供のお2人は酒つぎ役のオチョウ(男子)とメチョウ(女子)といいます。今年度の当番の方と次年度の当番になる方たちが次々とお酒を飲みます。元服式もそうですが、やはりお酒を酌み交わすことが大切なのですね。
1杯どころではなく何杯も飲むので、この時点でよっぱらいになる人もいるはずですが、ここは酒豪ぞろいの川俣。心配無用で、最初から最後まで厳粛な空気が保たれています。
その後は、鎮守さま(ちんじゅ、神社のこと)や山の神さまのもとへ。
続いて川俣の定番。2つの祝いの舞い
1つめは三番叟(さんばそう)です。
民俗学(民衆に伝え行われている風習)に詳しい柏村(かしわむら)先生によると、本来は歌舞伎芝居の幕開けに行われる舞いとのことです。川俣にも明治中期までは歌舞伎芝居が行われていて、その名残らしいのです。
三番叟は舞台を清める意味があります。三味線、笛、太鼓などの演奏にあわせ、しっかりと舞台を踏み込む踊りが特徴的でした。
2つめは恵比寿大黒舞です。
これも柏村先生によると、もともとは正月に各家々を訪問し家の門あたりで演じた芸(門付け芸、かどつけげい)だったそうです。神さまがきたことを告げ、家の繁栄を祝う舞いです。めでたくておもしろい。盛り上がります。
そのあとのお楽しみ
うりゃー
川俣二十日祭 5秒コメント
ふつうの観光では気づかない隠れた魅力
川俣はそんなところが多いです