先週、奥鬼怒(おくきぬ)地区の手白澤温泉さんが営業を再開されました。これで奥鬼怒の宿は4湯全て“営業”。先日の地震で心配でしたが、まずはスタートラインにたちました。
復旧したところから元気宣言!
栗山にはまだ営業再開できていない宿もあります。その復活を願いつつ、元気なったところから順に紹介します。
今回は奥鬼怒四天王を代表して、当サイトでもまだ登場していなかった、手白澤温泉さんの紹介です(2月中旬頃に栗チームで行きました)。
この時期は雪&寒さが最も厳しくなるので、「営業していることをそもそも知らない」方も多いです。でも実は「この時期こそベスト」って“通”もいるくらいなので、その理由を探りたいと思います。
たまには、バスの旅を
しょっちゅう車や電車に乗っていると、たまにバスが恋しくなります。人気(ひとけ)のないバス停で待っているときの「俺、いま旅してるぞ感」。たまりません。
バスは満員でした。景色をじっくり見れる余裕があるので、旅の情緒をより感じれるのもバスの魅力と感じました。
他の観光客も「川俣&奥鬼怒目当て」がほとんどのようです。耳をすませば、「加仁湯(かにゆ)と八丁の湯は何度か行ったことあるから、今日は日光澤へ行くんだよ」、「ここは紅葉もいいし、雪景色も最高」などなど、みなさん、川俣&奥鬼怒事情にくわしい。
こんな山奥でも、いいところはちゃんと伝わるものなのですね。朝からテンションあがりまくりです。
『地元民もあまり知らない? 栗山人面岩を発見』で紹介したおもしろ岩もバスから見られますので、要チェックですね。バスの運転手さんが紹介してくれたらお客さんは喜ぶかも。
いよいよ雪山登山スタート
ようやく着きました。女夫渕(めおとぶち)温泉さん前の無料駐車場。車やバスで行ける終点です。
例えば東京からくる人にとっては、ここですでに秘境感&目的地感がすごいのですが、奥鬼怒はここからがハイキングスタートなのです。※加仁湯さんと八丁の湯さんの場合、宿泊者はここから送迎あり
景色は白、以上。そんな感じ。とにかく吹雪と寒さとの戦い。体力勝負。
モニターツアーでも利用した遊歩道は雪が深くて通行が難しく、車道(一般車両は通行禁止)を歩きます。道路の除雪はされているので、思ったよりは歩きやすかったけど、寒い。
何もしゃべらずひたすら山を登っているうちに、なんだかいつもの邪念がどこかにふっとびました。
もう疲れたよ。栗チームの1人、Mさん(70代)に「そろそろ休憩しますか?」と聞きます。
Mさん「止まると疲れるから休まない」「兄ちゃんが疲れたらなら休んでもいいけど」
これで弱音は一切はけなくなりました。
心の中「疲れた。たすけてくれー」
ぜぇぜぇはぁはぁ言いながら2時間近く歩いていると、目印となる分岐点がありました。手白澤は左、他3つの宿は右です。
この看板が見えたらあと30分くらい。ラストスパート。
でもやっぱ疲れたよ。お、椅子が。休憩チャンス!
Mさん「早く行くよ」私「ラジャー」
「これはナラですか?」Mさん「ヒノキ」
「じゃあこれはヒノキ?」Mさん「それはブナ」
Mさん「木の肌や葉っぱでわかるでしょ」
わからねー。このやりとり、前にもどこかであったような。。。木に詳しいってうらやましいです。そして!
ゴールの喜びはハンパなし
ぜぇぜぇはぁはぁ。歩くこと約2時間30分。なんか建物が見えてきた。おぉ。。。。。感動の瞬間です。
ドドーン!
駐車場で買ったドリンクがもう凍っている。当然俺も凍っている。はやく俺を風呂に・・・
ワンワン!癒しの岳(がく)ちゃんが元気に迎えてくれました。さて、どんな温泉や料理が待ち構えているのでしょうか!?
手白澤温泉さんにつきました!ついつい岳(がく)ちゃんと遊びすぎちゃったけど、さっそく中に入ってみましょう。
え?山小屋風をイメージしていたのですが
なんか、すげーかっこいいんですけど。デザイナーズ宿って感じ?床暖房も効いて温かい。
ほんの一部しか紹介できませんが、ご主人のセンスが細部まで光ります。
テレビは置いていません。もちろん、“あえて”ですね。
部屋数は6部屋のみです。そのため予約は取りにくいと感じるかもしれませんが、その分宿泊すれば混雑することなく快適に過ごせます。これもご主人の考える“おもてなし”なのでしょう。
外はすごい吹雪。
濡れタオルを外で振りまわすと、すぐに凍る寒さです。でも中は快適なんです。
そうだ、風呂で解凍しに行かなきゃ
え?洗い場に見なれた蛇口がない。そのかわりになんか温泉がドバドバで出ている。これで洗うのか。
・・・なるほど、了解。これはご主人の「温泉豊富です」のメッセージと受け取りました。
内風呂です。
そして、ようやく、雪見露天。独り占め。
これを目指して山を登ったようなものです。
・・・気持ちよすぎて言葉になりません。
長時間車に乗って、さらに2時間以上登山して、極上の露天風呂に入る。これが奥鬼怒「感動物語」なのです。日本に秘湯多しといえど、この種の感動はなかなか体験できないのではないでしょうか(しかもここは関東)。
ふぅ、ほんとうにいいお湯。4回くらい入ったのはいうまでもありません。源泉かけ流し、無色透明の単純温泉です。
料理は「和×洋」。そして。
え?なんかイメージと全然違う。もちろんいい意味で。
例えばイワナの塩焼きも手白澤風アレンジ。レモンとポン酢がこんなに合うとは。
個人的に1番星をあげたいおすすめ「ビーフシチュー」。まさか山奥の山奥でこんなものが食べられるとは。
そして、手白澤といえばコレ!
こだわりの自然派ワインの数々です。ワイン好きは飲み過ぎに注意です。
ここは温泉のあとも極楽でした。
絶対また行くぜ!手白澤温泉
最後はご主人と岳ちゃんにお見送りしてもらいました。バイバーイ。
あなたも泊まりにきませんか?
ご予約お待ちしております
行くだけでも自慢になる”通”好みの温泉宿です。
▼予約は電話のみ
0288ー96ー0156
「5秒でくりやまを見た」と言ってもらえるとうれしいです!は?って言われたらすみません。「予約・空室情報はこちら」
<手白澤温泉さん公式ホームページ>
「手白澤温泉公式ホームページ」
「料金表のページです」
「手白澤温泉フェイスブックページ」
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