前から気になっていて、先日ようやく見ることができました。
湯西川温泉の珍百景企画「大人の遠足」日帰りバスツアーです。見た目のことばかり言われがちですが、中身もすごい
湯西川温泉に泊まった方限定のこの企画。
水色の園児服に、黄色い帽子とバッグ。幼稚園の遠足気分を味わえる3点セットです。
これらを身につけたご年配の方たちが集団でいるので、初めて見た方は驚かれますが、それもそのはず。
テレビ朝日のナニコレ珍百景にも選ばれたくらいの、湯西川温泉の誇るべき珍百景なのです。
でも意外と知られていないのが、その充実したコースが参加者に大好評ということ。
- 「川俣温泉」方面:栗山東照宮と瀬戸合峡
- 「福島県南会津」方面:大内宿(おおうちじゅく)と塔のへつり
の2コースがあります。
ある参加者は言います。「温泉でゆっくりするもの好きだけれど、こういった小旅行も思い出になって楽しい」
同じ日光市に住んでいても、今まで見たことがなかった風景
日光市内の岩崎地区で、長寿会の会長されている森山さん。
「湯西川温泉に泊まったらこの企画のことを教えてもらったよ。今までなかなか行けなかったところも見られて、仲間も喜んでいます。」
(1)日蔭地区「栗山ふるさと物産センター」
こんなにもお店がにぎやかに。実はお店の奥さまたちは、湯西川出身の方が多いのです(湯西川つながりその①)
(2)家康の里「栗山東照宮」
民宿一乃屋(いちのや)さんのご主人が登場。当サイトの読者にはおなじみ、野門地区の徳川ロマンや八重の桜に関係する話。参加者も感心している様子。
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実はご主人は、湯西川温泉の宿で働いていたことがあります(湯西川つながりその②)。
(3)川俣温泉エリア「瀬戸合峡(せとあいきょう)」
瀬戸合峡「見晴茶屋」さんの2階は、お昼を食べながら紅葉を一望できる特等席。そして、お店の奥様は湯西川出身(湯西川つながりその③)。 <関連記事>
(4)他にも盛りだくさん
この日は外にも、今市エリア大笹(おおささ)牧場や、若間地区の蛇王の滝なども見学しました。今回は川俣温泉方面コースでしたが、南会津コースも人気だそうです。
企画のきっかけは、悔しさ
今回のガイドは湯西川温泉「金井旅館」の伴さん(写真中央)。
企画の発案者でもあります。
だいぶ昔ですが、湯西川温泉に泊まった知り合いに「(湯西川温泉に)2泊はできないよ」と言われたとき、相当悔しい思いをしたそうです。
そして同時に「何かオモシロイことをやる」と決めました。
実は夏の大人気イベント、「心かわあかり」も、伴さんの発案からはじまったもの。
さイベントの親組織である「天の川プロジェクト」の活動をテレビで知り、湯西川温泉での美しい天の川をイメージ。すぐに電話で問い合わせをし、いろいろな苦労を乗り越えて、実現させました。
この発想力と実行力こそが、湯西川温泉全体の発展につながっているのでしょう。
栗山ふるさと物産センターさんで、湯西川温泉出身の奥さまからこんな声を聞きました。
「アキノリくん(伴さん)は昔からおもしろいことを考えるのが得意。本当に“観光”の仕事があっている。」
最後にある参加者のコメントを紹介します。
「すごく楽しかった。大人になったら、また参加します」
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湯西川温泉「大人の遠足」、来年もお楽しみに
湯西川温泉に泊まったお客さんに、別のエリアを案内する。
簡単なことではないですが、お客さんは満足した様子。
湯西川温泉の「おもてなし」による楽しい思い出が1つ増えたことでしょう。
栗山のような1つ1つの観光エリアが広くない地域では、周りの地域との連携が大切ですね。
参加者やガイドさんたちの嬉しそうな表情を見ていて、こういった企画が今後も重要になると感じました。