湯西川温泉の一大イベント平家大祭。そもそも平家ってなんだっけ?という方に参考になるよう、少しだけ平家の予習をすることにしました。
まずは、平家のヒーローといえばこのお方、平清盛さんです。何をやった人か?いろいろありますが、かなり大雑把に3つピックアップしてみます。
1.貴族ワールド→武士ワールドへチェンジ!のすごいお方
かつては卑しい身分であった武士でしたが、藤原さんらによる貴族ワールドを変えようと武士中心の世の中をつくり、平家の繁栄の頂点を極めたのが清盛さんです。
当時60あった国(今でいう県)のうち、半分以上は平家一族が国司(今でいう県知事)だったそうです。まさに、「平家にあらずんば、人にあらず」の時代だったのですね。
役職としては、武士としてはじめて太政大臣(だいじょうだいじん)になりました。これは皇族を除いて、天皇の補佐役の関白(かんぱく)の次にえらいです。そこまで上りつめました。
2.平家の世へ向けた2大バトルに勝利し、武士のチャンピオンに!
中学校の歴史の授業でも習いました。保元(ほうげん)の乱と平治(へいじ)の乱です。
<1156年 保元の乱> ◎天皇チーム VS 上皇チーム
皇位をめぐる争いです。上皇は天皇の位をしりぞいた人ですね。この頃の皇族はちゃんとした軍隊をもっていませんから、戦を武士達に外注します。
武士の代表選手として、清盛さんと源義朝さん(みなもとのよしとも、頼朝さんのお父さん)が協力した天皇チームの勝利です。武士の力を世の中に大きく知らしめた戦いでもありました。
<1159年 平治の乱> ◎平清盛さんチーム VS 源義朝さんチーム
ますます武士の時代になった後は、武士のNO1を争うチャンピオンシップです。清盛さんはこれにも勝利し、さらなる平家の時代にむけて突っ走ります。
3.世界遺産「厳島神社」をパワーアップ
広島県の世界遺産です。最初にできたのは593年といわれていますが、現在のような大きく美しい姿にさせたのは、清盛さんでした。
厳島(いつくしま)神社は、平家の守り神がいたのですね。 満潮(海面が最も高いとき)の時、社殿(神社内の建物)の一部が海に浮かぶという大胆な発想も、おそらく清盛さんによるものだったと想像します。
平家が滅びたあとも、時のえらい人たちに守られながら、現在まで優雅な姿を保っています。
<おまけ>おもしろくてためになる参考文献
今回の記事はこちらの本を参考にしました。