栗山は、いわゆる山奥にあります。新聞屋さんの営業所からも遠いので、世間では一般的とされる「配達員さんが一軒一軒の家庭へ新聞を配る」ができない地区があります。では、どうしているのでしょうか?
<目次> ユニークな新聞配達
1. 新聞屋さんがこない。どうするべ。
村の人たちは知恵を絞りました。その答えは、「バスを使えばいいんじゃね?」。毎日、観光バスが栗山内を走ります。それを利用しようぜという作戦です。
バスは具体的に、栗山のとなりの地域にある鬼怒川温泉(きぬがわおんせん)駅から、栗山の、湯西川(ゆにしかわ)方面や川俣 (かわまた)方面へ行きます。そしてバス停に停まるついでに、新聞紙をおいていくのです。さらに、おいておく場所が面白い。
2. 栗山人が開ける秘密の箱
どどーん。これわかりますか?そうです。あの、お肉や野菜をおいしく保存する便利なあいつです。新聞紙をおくなら他のものでもよさそうですが、こいつがいいのです。
こうして、地域で暮らす人々は、毎朝バスが通ったあとにこの箱まで行って、自分が頼んでいる新聞をとって家にかえるのです。だから、こいつなしでは栗山の情報伝達は語れません。
3. じゃあ、バスが通らない地域はどうするか?
気になったので町の人に聞いてみました。郵送だそうです。郵送なので、朝には届きません。私が聞いた家庭では11時過ぎに届くとのこと。郵送代が毎日かかるので、通常の新聞1か月分よりも高いです。
そんなこともあって、その地区では新聞をとっている方は少ないそうです。テレビが主な情報源なんですね
新聞配達 5秒コメント
山奥の生活に不便は多いけど
それを知恵を絞って文化にするのが栗山です