はじめまして。栗山の地域おこし協力隊の「ごいち」です。2015年4月から栗山で活動中です。今回からたまに5くりで記事を書かせてもらうことになりました。どうぞよろしくお願いします。
9月の5~6日に行なわれた日向(ひなた)地区の獅子舞「八朔祭(はっさくさい)」を見学しましたので、その様子をお伝えします。
1.八朔祭って何?
ハッサクといっても果物ではありません。八朔祭とは、もともと旧暦の8月1日(朔は“ついたち”で、訓読みが”さく”)にやっていた、豊作と厄除をお祈りするお祭りです。
「米や野菜がたくさん収穫できますように」「悪い事が起きませんように」と願う祭りですね。
天明四年(1784年)から続く日向の獅子舞。お祭の前日、獅子舞の練習を見学に行きました。
厳粛な空気に包まれて…
でも、練習がはじまると、真剣な表情に。獅子頭(ししがしら、獅子舞の頭)をかぶるのは祭当日だけと決まっていて、この日は太鼓だけつけて練習です。太鼓のリズム、舞の流れ、立ち位置、それぞれ確認しながら夜が更けていきます。本番が楽しみになりました。
2.ついにはじまる八朔祭。年に1度の大舞台
緊張した空気の中、獅子をかぶる舞い手。気合十分です。
笛の音が獅子舞のはじまりを告げます。
勇ましい獅子の姿に会場はヒートアップ!
お客さんの1人に「すごい盛り上がりですねー」と話しかけたら、
「この時間の獅子舞が1番静かなんだよな~」
え?
こんなに盛り上がってるのに?
じゃあ、いつがボルテージMAXなのさ?
例えば…
まさに暴れ獅子!
縦横無尽に暴れまわる姿に圧倒されました。
おまけ:栗山獅子舞 マメ知識 日向の獅子は毛が薄い
暴れ獅子との異名をとる日向の獅子舞。その名の通り日向の獅子は動きが激しく、頭が振りやすいように他の地区より毛(羽)が薄いんだそうです。
抜け落ちたわけではないんですよ。もともとそういう作りなんだとか。参考までに土呂部の獅子と比較。
日向地区の獅子
土呂部(どろぶ)地区の獅子
めっちゃフサフサ!
栗山には9地区の獅子舞があります。舞いだけでなく衣装や太鼓のリズム、笛の音の違いを見つけるのも栗山の獅子舞の楽しみ方です。
7月からはじまった獅子舞は、10月の日蔭(ひかげ)地区でフィナーレを迎えます!