真夏に大フィーバーする栗山の獅子舞。毎年8月のラストを飾るのが、土呂部(どろぶ)地区の獅子舞です。栗山で高齢化率が最も高い土呂部が、獅子舞王国の進化をリードしているのです。
1.「土呂部の獅子舞」獅子舞を演じているのは?
写真は2014年の様子。土呂部の獅子舞は、白と水色の衣装が特徴的です。
写真左。激しく舞うの獅子に注目。
実のこの獅子、土呂部の人ではないのです。
若けー!山ピー!
栃木県宇都宮大学 農業系サークル「さとびと」のOBなお方です。さとびとメンバーとして学生のころから土呂部によく関わっていて(ここにもいた)、大学4年生だったときに、なんと獅子舞デビューを果たしたのでした。そして、毎年上達している。
祭を外部の人にサポートしてもらうことでもめずらしいのに、獅子舞とは。栗山では、(人手不足のため)獅子舞の簡単な役を外部の人に任せることは少しずつ増えてきたのですが、獅子舞をよそ者しかも若者がやるのは前代未聞です。
山ピーこと山村さんは、自治会長に「獅子舞をやりたい」と直談判したそうです。その気合もすごいし、受け入れる土呂部もすごい。栗山でも高齢化率が最も高いのが土呂部で、獅子舞の継続についても頭を悩ませていますが、その対策については最先端といえます。
山ピー「楽しかったです。また来年もやりたいです!」
2.大学生パワーはそれだけではなかった
現さとびとメンバーたち(大学生や関係者)の活躍はまだまだ続きます。
笛もやっている!
獅子舞マネージャーも!地元のお母さんに指示を受けながら、楽しんでいます。関係者以外が獅子舞に触ることすらゆるされなかった時代を考えると、すごいこと。伝統のよさは守りつつも、時代にあわせて形を変えていくのがポイントです。
花かご(獅子舞の前にたっている人)も大学生。
3.物語はクライマックスへ。大学生は?
土呂部の獅子舞の見せ場、弓くぐり!真剣な表情で見守る方(写真左:自治会長の虎さん)もいるし、楽しそうな人も。
決まりました!そしてここから…
お、大学生たちが一緒に舞いはじめている!山ピーも!
みんなで舞っている!
最も盛り上がったシーンだったかも。大学生たち(OBや関係者も含む)の活躍が目立った土呂部の祭でした。川俣の高校性ボランティアに続き、栗山の獅子舞が変わりはじめています。
「祭の終わりは地域の終わり」のとおり、獅子舞を継続するために外部の人たちを受け入れることが、対策の1つとして効果が出はじめています。もちろん地域と外部の人たちの信頼関係が不可欠で、時間もかかるし簡単なことではありません。それでも、川俣や土呂部をモデルとして、少しずつ他の地域にも広がっていければよいなぁと感じました。
しかし。伝統ある土呂部の獅子舞が、ここまで変化してよいのでしょうか?
自治会長の村上虎さん(通称とらさん)、だいじょうぶなのでしょうか?怒っていないかな?
だいじょうぶみたい!
<関連記事>