「炭焼き」をしたことありますか? 黒部地区の選抜メンバーに見せてらいました。

121109_sumiyaki_14.jpgバーベキューはやっぱり炭火焼き。ガスで焼いたのとは味が全く違うやん」そんな方でも、“炭”自体を作ったことがある方は、今は少ないのではないでしょうか? 木を燃やして炭を作る「炭焼き」。昔、栗山ではお金を得るための大事な仕事でしたが、時代の流れで今はほとんど見られなくなりました。でも先日「俺たちゃ現役ばりばり、炭焼きマン」という方たちを見つけました。 「(1)木をファイヤーするまで」と、「(2)炭にした木を箱詰めするまで」に分けて紹介します。 (1)木をファイヤーするまで 121109_sumiyaki_02.jpg 朝8時過ぎ。黒部(くろべ)地区のとあるところに、りっぱな石窯がありました。 炭焼きは蒸し焼きですね。密閉された釜の中で木をファイヤーすることで、もともと木に含まている酸素や水分をなくし、木炭にします。 121109_sumiyaki_12.jpg 「さぁ、はじめるか」。監督が立ち上がります。今回の選抜メンバーは、地元の60〜80代の男性たち6人121109_sumiyaki_08.jpg 細い枝を下にしきながら・・・ 121109_sumiyaki_11.jpg あまり隙間ができないよう木を入れていきます。かなり腰にくる作業の連続です。木はナラの木が長持ちしてベストとのこと。ナラの木はキノコ狩りにも出てきましたね。 121109_sumiyaki_13.jpg 1時間以上かけて木をいっぱいに詰め込んだら、釜の入り口をレンガと粘土で塞ぎます。 121109_sumiyaki_14.jpg ズバッ!ズバッ!さすが元ピッチャー、泥を壁に投げつけるスナップが違います。 121109_sumiyaki_15.jpg ファイヤーします。これで3、4日間燃やし続けると木炭ができるというわけです。 (2)できた木炭を箱詰めするまで 121109_sumiyaki_01.jpg 3、4日間木を燃やし続けてできた木炭を、どんどん取り出します。 121109_sumiyaki_03.jpg 121109_sumiyaki_05.jpg それをノコギリで適当な長さに切って、 121109_sumiyaki_04.jpg 箱に詰めます。ちなみに、形のくずれた木炭はゴズ(なんかかっこいい響き)と呼ばれていて、売らずに家庭で使うようです。 121109_sumiyaki_06.jpg 121109_sumiyaki_09.jpg いっぱいできました。これをあとで売り出します。 もうお昼だ。ごはんは? 長時間、おつかれさまでした。もうお昼だ。何を食べるだろう? ランチに鹿肉かい!さらに昼にもかかわらず宴会モードに入る方も続々と・・・さすが栗山です。 炭焼き。かっこよかったです。現金収入というより「いつもの仲間と一緒に身体を動かし、そのあとにお酒を飲んで楽しむ」。そんなコミュニケーション的な要素が強いように感じました。 60歳くらいで一度仕事を引退したあとも、昔からの伝統的な仕事を続ける。もちろん簡単ではないでしょうが、とても素敵なことだなぁと思いました。
炭焼き 5秒コメント 家に帰ってはじめて気づいたこと 頭と顔がけっこうクロマティでした