「バーベキューはやっぱり炭火焼き。ガスで焼いたのとは味が全く違うやん」そんな方でも、“炭”自体を作ったことがある方は、今は少ないのではないでしょうか?
木を燃やして炭を作る「炭焼き」。昔、栗山ではお金を得るための大事な仕事でしたが、時代の流れで今はほとんど見られなくなりました。でも先日「俺たちゃ現役ばりばり、炭焼きマン」という方たちを見つけました。
「(1)木をファイヤーするまで」と、「(2)炭にした木を箱詰めするまで」に分けて紹介します。
(1)木をファイヤーするまで
朝8時過ぎ。黒部(くろべ)地区のとあるところに、りっぱな石窯がありました。
炭焼きは蒸し焼きですね。密閉された釜の中で木をファイヤーすることで、もともと木に含まている酸素や水分をなくし、木炭にします。
「さぁ、はじめるか」。監督が立ち上がります。今回の選抜メンバーは、地元の60〜80代の男性たち6人。
細い枝を下にしきながら・・・
あまり隙間ができないよう木を入れていきます。かなり腰にくる作業の連続です。木はナラの木が長持ちしてベストとのこと。ナラの木はキノコ狩りにも出てきましたね。
1時間以上かけて木をいっぱいに詰め込んだら、釜の入り口をレンガと粘土で塞ぎます。
ズバッ!ズバッ!さすが元ピッチャー、泥を壁に投げつけるスナップが違います。
ファイヤーします。これで3、4日間燃やし続けると木炭ができるというわけです。
(2)できた木炭を箱詰めするまで
3、4日間木を燃やし続けてできた木炭を、どんどん取り出します。
それをノコギリで適当な長さに切って、
箱に詰めます。ちなみに、形のくずれた木炭はゴズ(なんかかっこいい響き)と呼ばれていて、売らずに家庭で使うようです。
いっぱいできました。これをあとで売り出します。
もうお昼だ。ごはんは?
長時間、おつかれさまでした。もうお昼だ。何を食べるだろう?
ランチに鹿肉かい!さらに昼にもかかわらず宴会モードに入る方も続々と・・・さすが栗山です。
炭焼き。かっこよかったです。現金収入というより「いつもの仲間と一緒に身体を動かし、そのあとにお酒を飲んで楽しむ」。そんなコミュニケーション的な要素が強いように感じました。
60歳くらいで一度仕事を引退したあとも、昔からの伝統的な仕事を続ける。もちろん簡単ではないでしょうが、とても素敵なことだなぁと思いました。
炭焼き 5秒コメント
家に帰ってはじめて気づいたこと
頭と顔がけっこうクロマティでした