あっというまに、おおみそかです。今年も5くりを読んでいただきありがとうございました。今年のMVPは土呂部(どろぶ)地区の茅ボッチです。
1.2015年、みんなの笑顔とともに広がった「茅ボッチの輪」
大学生のアイデアから生まれた目玉ボッチは、すっかり定番に。キャンプ場や民宿などの観光ポイントで、設置依頼が増えました。
鬼怒川源流・栗山ツアーでは茅ボッチづくりを一般の方も楽しめるのように。
これぞ日本の原風景。土呂部の茅ボッチのある風景。
今年の栗山で、個人的に1番変化を感じたのは土呂部です。栗山では高齢化率が最も高いエリアですが、社会福祉協議会さんによるボランティア活動、大学生の活躍、日光茅ボッチの会などもかかわり…ここ2〜3年だけでもすんごい変化。
とくに、紅葉の時期には今まで見たことがないくらいカメラマンが増えました。紅葉シーズンは川俣(かわまた)の瀬戸合峡(せとあいきょう)だけでなく、土呂部にも絶対きてね!と、5くりはこれからもプッシュします。来年も新しい楽しい取り組みがあるので、ご期待ください。
そして年末…
2. メジャーデビュー!日光を代表する美術館の入り口に
年末のある日、日光にある「小杉放菴(こすぎほうあん)記念日光美術館」から依頼がありました(写真はマスコットキャラクターのジンジャくん、5くりとはツイッター友達)。
「美術館の入り口に、茅ボッチを作ってもらえませんか?」
えっ、まじ!?
小杉放菴さんといえば、世界遺産・日光東照宮のある山内地区で生まれたすんごい画家です。国主催の美術展覧会で最高賞の受賞歴もあり。洋画と日本画をともに極め、明治〜昭和に美術界で活躍された、日光&日本を代表するお方。
そんな小杉放菴さんの「小杉放菴記念日光美術館」に、茅ボッチとは!
3. 初出張!世界遺産エリアで茅ボッチづくり
(1)日光のシンボル「男体山(なんたいさん)」が見える川原へ集合
絶景。ありがとう男体山。
切り込み隊長は栗山のワラビ姫ことK師匠。今こそ土呂部(どろぶ)での修行の成果を見せる時!
…でも、茅が乾ききっちゃって切りにくいんです。
手をスパッっていかないように注意しながら、地道な作業の繰り返しです。けっこう苦戦しました。
美術館には4つの茅ボッチをつくるから、こんな束を20ボッチを集めよう。制限時間は2時間!3人でいけるのか?
回収にきた車…茅98%!
2)美術館到着。なんと総合プロデュースをまかされる
作業開始。茅ボッチを設置する場所は、なんと正面玄関ゾーン。
今回は土呂部ではなく、アウェーでの作業。最初はちょっと緊張しましたが…茅ボッチの配置については、美術館のスタッフと相談しながらも美術館の顔ともいうべき空間を、自由にプロデュース!これはすごいことです。
茅ボッチづくりの鉄則。てっぺんはオシャレに。
ちょっと背の高い茅ボッチです。同じ日光とはいえ茅の状態は違います。だから茅ボッチも変わります。
写真ではわかりにくいですが、ハサミで余分な部分をすっきりカット。
・・・
床屋かよ!
日光茅ボッチの会代表・飯村さんのボッチアートへのあくなき徹底ぶりに、作業で腹が減りすぎてランチは絶対えんやで絶品ハンバーグが食べたい。ビールは今回は我慢するけどえんや!ENYA!えんやに行けないなら発狂してやる!頭は中はハンバーグボッチ!的な気持ちが、たとえ一時的とはいえ、薄れました。
そして…
(3)完成しました。初公開!ミュージアムボッチ!
…(想像以上に)いい感じじゃない?
正月に神さまをまねくために飾る門松的で、縁起よし。美術館と見事に調和されています。茅ボッチは、アートや縁起ものと相性がいいのです。改めて、茅ボッチの潜在能力に驚かされました。
まだまだ。茅ボッチの会にはK師匠がいます。ちょっとした遊びゴコロも忘れません。
カマキリの卵でオシャレしていたり…
目があったり。
あと、美術館の中から外を見ても…
うん、枯山水っぽい!なんとなく!
あの水のない庭のアレですよ。ばっちりですね!
美術館のスタッフにも好評でした。やったねボッチ!
4.小杉放菴記念日光美術館のミュージアムボッチは、元旦〜3月末頃まで見られます
お話によると、「3月26日に茅ボッチに関連する企画」が行われるらしく、その時期までは飾ってあるそうです。公式サイトに情報がでたらまた紹介したいと思います。来年、ぜひご覧ください。
それでは、みなさんがよい年を迎えられますように!
公益財団法人 小杉放菴記念日光美術館 | |
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アクセス | 日光市山内2388-3(グーグルマップ) |
電話 | 0288-50-1200 |
Webサイト | 小杉放菴記念日光美術館 |